この記事は迷いのある個人事業主のための記事です。私が始めてから経営方法で迷った事や、疑問だった事を書いています。
下請け当時の私
私も当初、仕事が無い状態だったので、下請けの仕事ばかりやっていました。職人の日当は1日14000円くらいが相場でした。下請けで作業を受けると絶対に儲かりません。これは絶対に言える事です。
最初の1年は自分の仕事1割、下請け9割くらいの比率で下請けをやってました。仕事を出す会社は、勤めていた会社だったので元の上司たちが担当者という、付き合いやすい環境ではありました。
実際、私が辞めた穴埋めを、独立した私がしているというような図式で、まあまあうまく回っていました。
当時の私は14000円×26日で360000円の報酬をもらって喜んでいました。←バカ
会社に勤めていた時の給料は160000円で手取りで130000位だったので単純に3倍になって、頻繁にキャバクラ通いを始め、1人で行って同時に指名3人とか高いお酒を御馳走したりしていました。
こんなはずじゃないだろ?
でも、なんかつまんないんですよ。本当にお金を稼ぐ事が目的だったのか?収入が多くなる事が目的だったのか?こんなことに使っていいのか?など、楽しい反面疑問も湧いてきました。
実際に360000円というと、独立当時27歳の私の周りには誰もいなくて、優越感にも浸れました。
しかし、今思えば360000円ってショボいんですよね。税金や保険料を払うと半分位しかのこりません。しかも、仕事にムラがあると完全にヤバイです。
もっと効率よく稼ぐには、このまま下請けでいいのかという疑問がふつふつと湧いてきました。
本気になって経営をする。
まずは自分の事を知ってもらうためにはどうしたらいいか考えました。お客様は50歳以上をターゲットに決めて、どんな広告だとその層が食いつくか考えました。結果、ホームページではなく、タウンページが最適だと思い、同じジャンルの中で1番目立つ大きい広告を打ちました。金額は1年で40万円くらいでした。
ここが私の分岐点
当時、来るか来ないか分からない広告に40万円という大金をつぎ込むのは勇気がいりました。遊びなどにお金を使っていたのを、将来の事業の為に使ったのはこれが最初でした。いわゆる投資ですね。
2年目も下請けをやっていましたが、思惑通り、変化が現れました。1日の見積もり依頼の電話が5、6件かかってくるようになりました。ピーク時は10件を超えていたと思います。そうなると当然仕事になりません。見積りをしないと仕事にならないからです。
見積りはいつ行く?仕事終わりの夕方でしょ!
夕方にしか時間が取れないので、時間が合わず取りこぼすお客様もチラホラ出てきました。
だんだん、勿体無いとおもうようになりました。
せっかく、お金かけて広告を打ってそれを見て連絡してきたお客様を断るんですから。しばらくはなんとかやりくりをしていたのですが、下請けなので、自由が利かなく不自由でした。
脱下請け宣言!
おし、下請けをやめよう!これからは自分の力でやっていこうと決断したのもその頃でした。自分なりに経営について考えて、実行した結果、思った通りに事が進んだので自信がつきました。
また、自分で考えて、投資して、結果がついてくる事がこんなにも楽しいものだと、その時、初めて気付きました。「俺が求めていたのはこれだ!これがしたかったんだ」って心底思いました。
綺麗事に聞こえるかもしれませんが、お金が好きなのではなく、稼ぐ為のプロセスが好きだったんです。よく言われる事ですが、やる事をやってればお金は必ず付いてきます。儲からない人はやってない事が何かあるんだと思います。
それが分かれば、あとは同じ事を繰り返すだけです。考察→実行→結果→検証という感じです。もちろん上手くいかな事もいっぱいありますが、それもそれで面白いです。
まとめ
下請けするなら勤めろよ!